こんにちは。

名古屋市トータルメンテナンスサロン tronc  澤田です。

 

気が付けば7月。。

もう2018年も後半に入りました。

 

さて、本日はひそかに好評いただいておりました生理について。

今回は生理の時になる独特の腰痛についてです。

 

生理はどうして起きるの?

 

簡単に言うと、赤ちゃんができなかったとき、いらなくなった子宮内膜を排出するためです。

女性は生まれた時に、卵巣の中に赤ちゃんを作るのに必要な原子卵胞を200万個持っています。

思春期になって赤ちゃんができる身体になると女性ホルモンの働きによって一定のサイクルで成熟した卵胞がひとつづつ排出されるようになります。(排卵)

 

排卵が起きると赤ちゃんを育てる部屋である子宮の内側にある子宮内膜をフカフカに膨らませて赤ちゃん(受精卵)を受け止める準備を始めます。

生理前になると子宮内膜は1センチほどまでに膨らみます。

妊娠が起こらない場合、新しい内膜が作りやすいように、古い内膜は壊され溶けて血液と一緒に剥がれ落ちます。

これが「生理」です。

 

初潮の平均年齢は12.3歳、閉経の平均年齢は50.5歳

生理と生理の間は個人差もありますが、25~28日感覚が多いようです。

 

生理に関連する腰痛

 

月経に関連する腰痛は、大きく分けて2つあります。

月経前症候群(PMS)・・・生理前3~10日前から始まり、生理が始まると治まります。症状の軽重はあるが、排卵のある女性のほとんどが経験すると言われています。

月経困難症・・・生理中に症状が出ます。いわゆる生理痛です。

 

月経前症候群(PMS)による腰痛

 

*卵巣ホルモン「リラキシン」が関節を緩める働きをするため、骨盤の関節を緩め、骨盤を開きやすくし、経血を促す作用があります。関節(靭帯)が緩まるため、関節の安定性が低下してしまうため筋肉の負担が大きくなり、腰周りの筋肉が硬くなり、腰痛に発展します。

 

*黄体ホルモンにより、子宮から「プロンスタグラジン」という子宮を収縮させる物質を分泌します。加えて、痛みを増強させ、痛みを感じやすくしてしまう作用もあります。

生理不順や骨盤内の血行不良があると、経血が滞ってしまいます。そこでこの「プロスタグランジン」が過剰に分泌され、経血をスムーズにしようという反応が起こります。

この過剰分泌によって痛みが増強されてしまします。

 

月経困難症による腰痛

 

血行不良・・・子宮に血液を送る働きをすることから、全身が血行不良になります。

骨盤内に血液が充血し、子宮の重量も増加して腰が重く感じます。

骨盤の歪み・・・生理中は骨盤が広がります。骨盤が歪んでいるとうまく広がることができず腰に負担がかかり、腰痛につながります。

ホルモンの影響・・・PMSと同様です。黄体ホルモンによる「プロンスタグラジン」の分泌量が多いと腰に負担がかかると言われています。

 

 

生理から起こる腰痛を予防&改善しよう!

 

骨盤周りの筋肉を鍛える

骨盤周りの筋肉が衰えてくると、骨盤が緩んだ時にトラブルを起こしやすくなります。

ですから、この付近の筋肉を鍛えることは、生理で悪化しやすい腰痛対策にも有効です。

 

普段からよく歩いたり、階段を使う、電車では立っておくといった小さな心がけで、股関節や骨盤周りの筋肉を適度に鍛えることができます。

 

腰痛ベルトやサポーターをつけて腰回りをしっかりサポートさせるのもおすすめです。

 

血流を良くする

生理が始まると冷えを感じる女性は多くいらっしゃいます。

冷えにも「プロスタグランジン」の働きが関係しています。

腰痛の原因物質としても有名ですが、生理中は「プロスタグランジン」の働きにより子宮をぎゅっと収縮させて経血を体の外に出していきます。

このとき同時に周囲の筋肉も収縮させるため、骨盤内の血流が悪くなりやすいのです。

 

骨盤の血流が悪くなると、腰回りも血行不良になり、腰に疲労物質や老廃物がたまり、痛みが発生しやすくなります。

もちろん、骨盤内だけの血流だけではなく、全身の血流を良くすることが改善につながります。

生理中は特に薄着は避け、カイロや腹巻、ブランケットなどでおなか周りを冷やさないようにしましょう。

 

また、冷たい食べ物は避け、暖かい食べ物、飲み物、身体を温める生姜・シナモンも活用できるといいですね。

いつもの入浴にプラスして、身体を温める効果の高い炭酸の入浴剤もおすすめです。

 

まとめ

 

女性は男性よりも筋肉が少ないのに、骨盤は開きやすい構造になっています。

それに加え、毎月の生理の時に分泌されるホルモンの影響もあり、骨盤周り、腰回りにはとてもトラブルが起きやすいです。

日頃から、ストレッチなどで骨盤周りの筋肉を緩めたり、血行を良くする生活を続けることが大切です。

 

また、内臓からくる腰痛もあります。

腰痛に加えて、

  • 過多月経
  • 排便痛、排尿痛
  • 不正出血
  • 頻尿
  • 下腹部痛

などの症状がみられる場合は病院での受信を一度受けてください。

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